◆東京マラソン(2日、東京都庁前~東京駅前)
9月の東京世界陸上の代表選考会を兼ねたレースで、青山学院大学の太田蒼生(4年)=福岡県大牟田市出身=が亡き友を胸に初マラソンに挑戦したが、36キロ地点で途中棄権となった。2月に初マラソンで相次いで好タイムを出した、チームメートの若林宏樹(4年)と黒田朝日(3年)の2人に続くことはできなかった。
ほろ苦マラソンデビューとなった。太田が36キロ地点で途中棄権となり、主催者を通じて「低体温と低血糖により途中で離脱してしまった」と説明。それでも手応えはあったようで、「前半からやりたいようにレースを運び、世界のレベルを知れて良い経験となった」とコメントした。
スタートからエンジン全開。世界のトップ選手が集う大会で、序盤は日本記録を上回るペースで飛ばして先頭集団に食らい付いた。しかし、中盤で失速し始めると、28キロ過ぎで第2集団に吸収され、その後離脱。ゴールにたどり着けなかった。
亡き後輩とともに走ったレースだった。2月21日に、悪性リンパ腫で闘病していた3年生の皆渡星七さんがこの世を去った。太田は左胸に喪章をつけてレースに参加。チームメートの思いを背負って東京の街を駆けた。
2月2日の別府大分で若林が2時間6分7秒、同24日の大阪マラソンでは黒田が2時間6分5秒で走り、相次いで学生新記録をマーク。太田で青学勢の学生記録3連発とはならなかったが、世界舞台への手がかりはつかんだ。「オリンピックで金メダルを獲るために一歩踏み出せた。次はもっと長く世界と戦い、3年後にはオリンピックで勝ちます」。目指すロサンゼルス五輪へ、まだまだ走り続ける。(南 香穂)





















