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マラソン完走に導く靴選びをアドバイス 九州唯一「シューフィッター」マスターは福岡に

筑紫野市の前田誠さん(44)

 「ランニングの目的やランニングレベルにあった靴を使うだけでなく、その靴の機能性を生かすために、正しくシューズフィッテイングした靴を選びましょう」。11月12日に福岡、糸島両市で開かれる「福岡マラソン2023」(福岡陸上競技協会など主催、西日本新聞社共催)の実行委員会によるランナー向け講習会で10月上旬、靴の専門家が約20人の市民ランナーに推奨していた。

 マイクを握っていたのは、スイス生まれの靴メーカーの日本法人で「シューフィッター」として福岡を拠点に活動する前田誠さん(44)。複数の計測用具を用いて足型を計測し、足の疾病予防の観点から、足に正しく合った靴を提案、最適な靴の選定をアドバイスし、オーダーメードの靴やインソールを作る。

 国内で唯一のシューフィッター養成・認定機関「足と靴と健康協議会」によると、全国のシューフィッターは3678人(9月30日現在)。資格に応じて3ランクに分かれており、前田さんは全国で39人(同)しかいない最上位資格のマスターに認定されており、九州では、ただ一人の存在だ。

 靴業界に20年以上身を置き、これまで1万人以上の足型を計測、その人の足型に合った靴選びをサポートしてきた。福岡マラソンでは2016年から公認コーチ。足や靴に関するアドバイスをしており、ランナーからは「フォームが安定した」「きついイメージのマラソンが楽しくなった」などと、感謝の言葉が寄せられているという。

 小学1年のとき、交通事故に遭い左足を大けが。大腿(だいたい)部の付け根から筋肉を移植し、ボルト5本を刺し骨をつないだ。後遺症で足腰を痛めやすい身体となり、身をもって「足と靴の大切さ」を知る。だからこそ「けがし易いランナー側の視点で細かなカウンセリングを行い、ランニング障害の予防にこだわる」。そうして、これまで多くの人をマラソン完走に導いてきた。

 自身のランニング経験も豊富だ。「靴を使いこなすために」と2010年に初マラソン。今年4月には、富士山の周囲約165キロを走る「ウルトラトレイルマウントフジ2023」に参加するなど、山を走るレースも含めこれまで50以上の大会を経験している。

 「路面、天候、距離に応じて上手に靴を使い分け、さらに初心者、中級者、上級者などレベルに合った靴をはくことが重要。ランニングのモチベーションを上げるためにも、いろんな種類の靴で、いろんな足場を走って、自分の足で感じてみては」と提案する。(古川泉)

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